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半期 四半期 全カテゴリ

新・なまず日記


2011-12-02 [金]

_ [その他]鼻血の夜

屈んでラーメンの汁をすすっていた。

レンゲに赤い花が咲いた。

鼻血だった。

京橋の夜10時。つまらない仕事をして帰る途中で立ち寄ったラーメン屋。

残り一枚のポケットティッシュでは防ぎきれない。ハンカチで鼻を押さえて店をでる。すぐにハンカチにどす黒い斑模様が広がった。

さっきまで、愛想を振り撒いていた客引きの女の子が、視線を背ける。

雑踏を掻き分けて国道を渡り、ドラッグストアに駆け込む。店主に告げる。

「ぼげっどでぃっしゅあびばすか?」(ポケットティッシュありますか?)

「ああ?なんだって…?あー!ちょっとまってよー!」

血染めのハンカチを見た店主は軽快なステップで奥へ引っ込むと、むき出しのティッシュを二つ出して、

「これ、あげるから、ね、あげるから!」

礼を言って店を出る。店主の視線を感じながら、店の前でティッシュで鼻を押さた後、指で鼻を強くはさみ、ゆっくり120数える。

…止まった。

おもしろくもない。45歳の冬の夜。


2011-12-05 [月]

_ [すてきな寡夫さん] 特別な料理

息子が、「誕生日のお祝いしてないんだから、特別な料理を食べさせてもらえって、おかあちゃんに言われた」という。

日曜日に息子を迎えに行き、その日の夜に、慌ただしく元女房に送り届ける生活である。なるほど、誕生日が過ぎたというのに、特別なことをやってない。

「じゃあ、ちゃんとしたレストランにでも連れてってやるよ。なに食べたい?」

「ええー、レストランはいいわ。お父ちゃん、なんか作って。ちゃんとしたの」

めんどくせぇ…

「ちゃんとしたのって言ってもな。いつものしょうが焼きだってちゃんとしてるんだぜ…で、なにが食べたい?」

「なんでもいい。ちゃんとしたの…ハンバーグとか。コーンポタージュつけてな」

「ポタージュ、インスタントでいいか?」

「手作りで」

めんどくせえ…

と思いながらも、DANCHU「洋食の基本」という雑誌に載っていたハンバーグを作ることにした。一年前に一度作ったことがある。レストランの味を家庭でも、がコンセプトだから、ビックリするくらいナツメグを使うし、ゴーシュ、なければラードを挽き肉に加えろ、とレシピにある本格的なやつだ。

同じ本にコーンポタージュの作り方も載っていた。これは作ったことがない。チキンブイヨンを作るところから始めろと書いてあったが、これはさすがにコンソメブロックで勘弁してもらおう。

つけあわせはニンジンがきれいだろうが、野菜嫌いの息子はニンジンが大嫌い。まあイモにしとくか。あと、ほうれん草のソテーを添えて。

と、いうことで、息子のために、久しぶりに真面目な料理をした。自分でもビックリするくらいおいしかった。

息子も「これ最高」と喜んでいた。

めんどうくさかったけれど、この満足感は、レストランにいくのじゃ味わえないよな。作ってよかったよ。

息子が、「なー、これから毎回こんなの作ってよ」とのたまう。

なんですと!それ、マラソン完走した人に、これから毎日マラソンしなよって言うようなもんだぞ!

まー、でも、そこまで言うなら、もうちょいがんばってみるか!

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_ 姪っ子★ [めっちゃうけるwwww マラソンってw ]


2011-12-24 [土]

_ [その他] 本来の生活

会社の同僚に、特許調査の集計が楽になるツールの相談をされて、興味があったから、集計ツールをソフト開発をすることにした。

最初は、びっくりするくらい、プログラムが書けなかった。一年以上のブランクは恐ろしい。昔は、生活すべてが趣味のプログラムだったのに。すっかり書き方を忘れてしまっている。頭よりも、むしろ指の方が覚えていたくらい。

予想以上に複雑な仕様で、時間がかかってしまったが、だんだんと勘所を思い出して、楽しくなってきた。

クリスマスを挟む三連休は、部屋にこもってずーっとカチャカチャやってる。世間ではパーティーやらなんやら浮かれたことをやってるが、世間がどうあれ、自分はプログラムを書いてきたし、これが本来の自分の生活なんだという気持ちがする。

パーティーとかじゃなく、オシャレな服とかじゃなく、プログラムを書いて、世間と付き合ってきた。それで付き合える世間というのはとても狭くて、もうウンザリするくらいベットリとオタクの世界だったけれど、それが自分の生活だった。

ブランクを通り越して、またプログラムに戻ってみると、あー、やっぱり、これが本来の自分なんだなぁ、という気持ちがする。

…いや、本気で、これが本来の生活だと思っていたら、ここでこんな愚痴は書かないな。男やもめになった今、一日中、部屋にこもってコンピュータに向かっていると、人と話たくてたまらなくなってくる。誰かと話をするかわりに、こんなの書いてるわけで。

なにか、自分の気持ちが変わったのだとおもう。以前は、世界が自分だけになったとしても、プログラムが書けたら、それで幸せだと、心から思っていたのに。

ふーむ、デバッグをしたいけれど、日が暮れたら、飲みにでもいこうかな。イブの夜だしな。