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新・なまず日記


2011-11-05 [土]

_ [TV] みすゞの夫 - 歴史秘話ヒストリア 金子みすゞ特集より

NHKの歴史秘話ヒストリアの録画で、金子みすゞ特集を見た。

「こだまでしょうか」が最近有名な詩人なので、とても興味深くみた。

父の死。貧乏。養子に出される弟。空想勝ちな子供時代。文壇デビュー。結婚…しかし、みすゞの結婚式の写真で、新郎の顔にボカシが入っていたのが不思議に思えた。なぜボカシが?しかしボカシの意味はすぐわかった。みすゞの夫は、ボカシでも入れなければ説明しようもない、どうしようもないクズ野郎だったのだ。

みすゞの夫。みすゞの叔父がやっている本屋の優秀な店員という触れ込みでみすゞと結婚したものの、遊郭大好きで女癖が悪くクビに。自暴自棄になってさらに遊郭に入り浸り、淋病をもらってきてみすゞに感染させる鬼畜っぷり。

おまけに唯一のみすゞの生きがいだった詩作も禁じ、詩人仲間との文通も禁じて隷属のみを課す子供のような我儘

みすゞの身を案じた母親が離婚させると、娘をよこせと大暴れ。悩んだみすゞは、どうか夫に娘を渡さないでと母に遺書を残し、睡眠薬で自殺。

今の感覚では、みすゞの自殺は、夫のDVにたまりかね、そこから逃れるためのもののようにも思えるが、当時(大正時代)を考えると、夫に逆らうことなど及びもつかない弱い女の立場から、命がけの抗議を行ったとも考えられる。

いずれにせよ、これじゃぁ夫がみすゞを殺したようなもんじゃないか、と唖然とした。夫には、どこにも良いところが見えない。

NHKがみすゞを良く見せるために、なにか隠してるんじゃないか、と、Google先生に聞いてみた。オレのように思う人は大勢いるらしく、「金子みすゞ お」まで入力すると、「金子みすゞ 夫」の検索候補がすぐでてきた。検索結果は、一様に、みすゞの夫に対する罵詈雑言であった。だれもほめてない。ダメ人間、クズ野郎のオンパレード。

夫の名前は、「宮本啓喜」という。



ダメな人というのは、優れた人といるとますますダメになる、と聞いたことがある。

みすゞの才能。東京の文壇で天才詩人と賞賛される自分の妻。それに比べ、風俗通いで本屋をクビになった無職のオレ。あぁイライラする!あいつと顔を突き合わせてるとイライラするんだよ!

宮本にとって、遊郭は唯一、安らげる場所だったかもしれない。女郎を見るとホッとする。それは、女郎が、自分よりもクズだから…。こいつらよりマシ、と思えれば、心が休まる…

みすゞが、「こだまでしょうか」を書いたのは、そんなどん底の生活の中だという。金を浪費し遊郭に入り浸り淋病持ちで自分にも感染(うつ)した。そんな夫に、「ごめんねって言うと、ごめんねって言う」。優しい言葉をかければ優しくなってくれる、そんな期待を込めるみすゞ。でも、クズ野郎はそれがたまらない。クズ野郎が欲しいのは、自分が心からクズって言える、自分より格下だと心から思える、そんな人なのだから。心が美しい女はイライラする。自分よりもダメな奴、心が汚い奴、軽蔑できる奴。そんな女じゃないと一緒に暮らせない…

これは、ジョージ秋山先生の出番じゃないだろうか。先生に、宮本啓喜のことを書いてもらいたい。「オリはよーっオリは誰なんだよーっ」の毒薬 仁以上の最低キャラを作ってくれそうな気がする。Wikipediaは、まだ記事はないが、宮本啓喜のリンクが既に作られていた。誰かが、宮本の最低っぷりを調べ上げて書き上げるのだろう。みすゞの詩が賞賛され続ける一方で、最低と罵られ続けるみすゞの夫、宮本啓喜。なんだかNHKに、業の深い話を教えてもらった。

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