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新・なまず日記


2010-07-07 [水]

_ [その他] 教育と勉強と - 七夕の夜に




なんだよ、今日は七夕か。すっかり忘れてたな。


彦星はわし座のアルタイル、織姫はこと座のベガ。良く知ってるでしょ?子供に教えてもらったんだ。

息子は小学4年生なんだけど、中学受験だとかで、塾に行って勉強している。宿題が沢山出て、息子は泣きながらやってるんだけど、中身は結構おもしろいんだよ。いろんなことを教えてもらった。白い星より、青い星の方が、表面温度が高いんだって。知ってた?

もちろん、親父をおもしろがらせるために息子は勉強してるんじゃなくて、一応、いい中学に入るために勉強してるんだよな。

だけど、いい中学って、なんのことだい?

そんで、さっき、女房に、そろそろ進路を決めないとと言われた。なんだか、カンカンドウリツがどうした、とか言ってたんだけど、なんだかよくわからない。


勉強はおもしろいと思うけれど、勉強するってことが、教育機関を選ぶこととか、進路(概念的には"人生"の部分集合?)を決めるとか、そういうことと関係してくるなんて言われると、なんだか、急に霧が出てきて視界が見えなくなるような、あやふやな気分になってくる。


ワタシは、大学付属の、立派な(金がかかる)私立高校に入学し、立派な(金がかかる)私立大学に無試験で入学させてもらった。留年はしなかったけれど、その高校や大学で教育を受けたことは、すべて忘れてしまった。お父さんお母さん、どうもすみません。


でも、勉強は好きなんだ。今でも。


授業にはまったくついていけない落ちこぼれになったけれど、独学でコンピュータを学んだ。本も沢山読んだ。今もおんなじなんだ。

ワタシは、息子が言う、「青い色の星は熱いねんで」というのが、「黒体放射」をモデルにしている理屈なんだろうなぁということを知ってる。理想的な黒体ならば温度だけで色が決まるから。でもって理想的な黒体の代わりに空洞放射ってので実験して、それが量子理論の始まり、なんて話を知ってる。光の周波数が飛び飛びの値をとるってことにしないと、空洞放射の光の周波数分布が、実験値と理論値が一致しなかったんだってね。温度ってアナログに値が変化するように見える。でも出てくる結果は飛び飛び。階段状。一つ二つ三つと数えられる、なんらかの「粒」をつかった仮説→量子。

そんな話、多分、大学で習ったはずなんだけれど、それはもう、全部忘れてしまった。どうしてあのころ、あんなに授業がつまらなかったんだろう?テストに出るから。単位がもらえるから。そんなこと言われると、つまらなくなる悪い性格。

空洞放射は、ヒッポファミリークラブの「量子力学の冒険」という本で読んだ。多分、会社に入ってから。そんな本を読んだって、なんの役にも立たない。理由もない。意味もない。だから読みたくなる。悪い性格。


ワタシ、勉強することに、意味とか、理由とか、そういうのを求めるのは、ピュアな紳士のすることじゃないと思う。
(※"ピュアな紳士"ってフレーズはドリームクラブというキャバクラゲームから拝借しました)

意味とか、理由とかじゃなくて、ヤリタイからヤルんだろ?だってそうだろ?諸兄だって、おいしいものを食べたいって気持ちに、意味とか理由とかある?いい女の子とヤリタイとか...それの意味って考える?ヤリタイからヤルんだろ?

同じだろ?知りたいから勉強するんだよ。知ってどうする、なんて考えるのは野暮のやること。そんなこと考えているうちに、人生終わっちまうぜ。もったいないじゃん。ウマイもん食べて、いいオンナとヤって、知りたいこと知って。ソウシタイからソウスルだけだろ?それに「意味」なんて求めてどうすんの?

そもそも、人生に意味なんてあるのかね?これ読んでるアンタ、アンタは、アンタが生きてる「意味」って、即答できる?...できる。ほー、そいつは良かったな。

アタシにはアタシがなんで生きてるのか、サッパリ分からないねぇ。ただ、生きているアタシの肉体は生きようとするし、それを無理に押しとどめようとするのも、これまた「意味」も「目的」もないだろう。
意味は分からねぇが、なぜか生きようとするこの肉体。この肉体は、意味もなくウマイものを食べたがるし、意味もなく女の子とヤリたくなるし、意味もなく知りたくなるし、意味もなく「意味」について考えたがる。それが満たされると、この肉体は、「幸せ」を感じやがる。「幸せ」を求める気持ちに、「意味」や「理由」や「目的」は必要?アンタ、意味もなく「幸せ」を求めちゃいけないと思う?...思わない。そうか。それだったら、意味もなく勉強するアタシの気持ちが分かるだろ?それが「幸せ」だからだよ。意味なんてないんだよ。


だからアタシ、「教育」ってのに懐疑的でさ。勉強したい気持ちに、「教育」って必要なのかな?「教育」ってことと「勉強」とは、まるで別の話のような...

あぁ、そうか。ピュアな、つまり意味のない、「勉強」をすると、「幸せ」を感じるんだぜ、ってことだけは、息子に教えたいと思うな。教えたいから教える。つまり、これが教育って奴か。なるほど。それは分かる。

でも、”「幸せ」になるためにはイイ教育を受けられるイイ大学を卒業しなくちゃいけなくて、だから今「勉強」しなくちゃいけなくて、だからカンカンドーリツがどうしたこうした”.....ごめん、やっぱオイラ、サッパリワカンネェ〜。


本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ 遠藤アナゴ (2010-07-29 [木] 23:36)

アナゴも立派な(金のかかる)大学を卒業してしばらくして、やっと知りたいから勉強することの幸せを体験しました。そして、そのときの勉強で知ったことしか、いま頭に残っていません。天国のお父さん、現世の母さん、どうもすいません。でも、50近くなった今でも勉強することが大好きです。 <br>ま、そういう意味で、知りたいから勉強することを「正しい勉強」と勝手に定義するとして。。。ワシもなまずと同じく、教育とは、「勉強」を「正しい勉強」に導くことではないかと思う。つまり勉強する幸せを教え育む、ってことだな。青い星の温度が何度かを教えるんじゃなくて、青い星の温度を知ることが嬉しい、と感じさせること。それは小手先のテクニックではなくて、たぶん、もっと深いところへの働きかけなんじゃないかと漠然と思うのだ。 <br>世界は無限の未知であって、こんなに面白い事象が網の目のように連鎖してできている。その中に偶然のように存在しているキミは無二の大切な存在である。顔を上げて世界を見てみるとよい。。抽象的に過ぎるが、そんな許容と肯定から始まる気がする。裏付けのある理屈ではなくただ、そんな風にあの父と母に「教育」されたアナゴのカンに過ぎないんですけどね。 <br>

_ 遠藤なまず (2010-07-30 [金] 01:47)

やぁ姉さん。コメントありがとう。 <br>そうだよな。このエントリを書いたときは、まだ父は生きてたんだよな。 <br>逝ったのは、この5日後か。そう考えると、衝動的に書いたこの駄文も、なかなか、感慨深いものがある。 <br>ところで、自分の子供の教育を考えるとき、どうしても、自分がどう教育されたか、を、考えてしまうんだよなぁ。他に、参考にするものもないしね。 <br>オイラ、勉強しろなんて、一言も言われたことがない。 <br>でも、姉さんの言う通り、そう言うんじゃない、もっと、いい教育を受けたような気がする。 <br>父の葬儀、おっと、お別れの会か。それに集まってくれた人はみんないってたよな。あんなに楽しそうに研究を語る人はいなかったって。 <br>正直言って、子供の頃は、楽しそうに、熱っぽく語る父が鬱陶しいと思ってた。だけど、同時に、憧れてもいた。 <br>多分、父ほどじゃないけれど、オレも息子に、鬱陶しく語るだろうな。自然法則について。自然法則を利用した技術上の創作について。自然法則に則り、必然的に、しかし偶然にも、生まれた、オマエ(=息子)について。それがどんなに不思議で面白いことか。デズニーランドの夢と魔法なんて嘘っぱち。モノホンの夢と魔法は、オマエ自身だってね。 <br>さてさて、息子は、オレに憧れてくれるかな?それとも、ただ、ウザいだけかな?

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