«前の日記(2005-12-10 [土]) 最新 次の日記(2005-12-15 [木])» 編集
RSS: href="http://endoh-namazu.tierra.ne.jp/diary/index.rdf"


半期 四半期 全カテゴリ

新・なまず日記


2005-12-11 [日]

_ [その他] 東梅田ローズの思い出

なまず日記を始めて半年以上がたちました。最初のうちは、ほとんど個人的な備忘録のつもりだったのですが、googleでも拾ってくれるようになり、またいろいろなサイトでリンクをしていただけるようになり、次第に、なまずも、読者の方の目というものを、意識するようになってきた今日この頃です。

なまず日記のシステムはtDiaryというもので、このtDiaryの機能として、本日のリンク元、つまり、どのサイトのリンクをクリックしてなまず日記に来てくれたかが、分かるようになっています。検索エンジンの検索キーワードなども表示されるので、読者の方が、なにを求めて、なまず日記に来られたかが、ある程度予測できるのです。

なまずが日頃とてもお世話になっている「AutoHotkeyを流行らせるページ」のlukewarmさんが自らのサイトからリンクをはってくれたことは、非常にうれしい出来事でした。日本におけるAutoHotkeyの普及の総本山のようなサイトを運営してらっしゃる方が、なまずの細々とした活動を取り上げてくれたということが、とても誇らしく感じられました。しかし、一方で、大変に緊張もしております。そのリンクを辿ってなまず日記に来ていただいた読者の方が、 「なんだ、この程度の記事しかないのか。情報量がないな」などと、がっかりされるのではないかと、不安と緊張を覚えてしまうのです。

AutoHotkeyやパソコンのカスタマイズに関しては、なまずが大好きな分野ですし、今後も記事を増やしていこうと思っていますので、いつになるかは分かりませんが、来訪者の皆さんのご期待にそえるものになるのではないかと思っています。しかし、逆に、ああ、この方々の期待には答えられないな、という来訪者の方々もおられます。例えば、 ゲイの情報を求める皆さんです

なまず日記には、映画の感想文の中で「ホモセックス」と書いたりプログラミング用のフォントを自作(?)した記事に「本理想」などと書いたおかげで、それらを検索キーワードとして、日常的に、ホモ、ゲイの情報を求める皆さんが来られているようです。しかし、なまず自身は、男性ではありますが、まったくのノンケ(ホモっケがない人のことをこう呼ぶそうです)なので、ご期待に沿う記事が書けるわけもありません。せっかく来ていただいたのに、ヤクザ映画やパソコンのカスタマイズの記事ばっかりで、なんのゲイの情報もなくて、心苦しく思っておりました。

なにか、せっかく来ていただいた方々のために、ホモ情報を含む記事が書けないものか。そう考えて、本日は、なまずが大阪梅田のホモ映画館「東梅田ローズ」に行った時の話を書かせていただきます。所詮ノンケの書く記事なので、ご期待に答えるものではないかもしれませんが、ゲイの世界にふれたノンケがどう感じたかという話が、「熟年本理想」などの検索キーワードでなまず日記に来られた皆様の何かのお役にたてれば幸いです。

もう、15年以上も前の話です。もともと映画が好きだったなまずは、大阪や京都のあちこちの映画館に通っておりました。なまずは、大きな映画館よりも、雑居ビルの一室のミニシアターといったところが好きで、そういうところで、めったに上映されないアート系の作品を、まるでイケナイことでもしているようにこっそり見るのが、ことのほか好きだったのです。

と、いうことで、ホモ映画だけを上映する東梅田ローズも、いつかは行ってみたい映画館の一つでした。耽美系のマイナー映画にはゲイをテーマとしたものが多いし、なんとなくホモ映画に対して、芸術系の香りを感じていたのかもしれません。美少年のホモがお気に入りの腐女子のみなさんのようなものです。もちろんそれは、ノンケの勘違いに過ぎませんでしたが。

ある時、学校の後輩が3人訪ねてきて、大阪でおもしろいところに連れていけと言い出しました。ちょっとビックリさせてやろうというイタズラ心と、もともと行ってみたかったという理由とで、4人で東梅田ローズに行ってみることになりました。ただし、いくらノンケといえども、東梅田ローズには現役ホモの方が多くいるんだろうということくらいはわかります。その方達の映画鑑賞の妨げになってはマズイですよね。そこで、4人で、ホモのカップルのダブルデート、 ボクたち恋人同士なんだけど、今日はホモ映画を見て盛り上がっちゃうもんね、という設定にして、乗り込むことにしました。

と、いうことで、どうにも気持ち悪いのをガマンしながらニセホモカップルは腕など組んで、雑居ビルのせまい階段を上ります。あがった先はロビーになっていて、チケット売りのおばちゃんがいるわけですが....なぜか、照明がピンク色になっていて、ピンク色につつまれたソファーには一人の男が寝そべっていて...こちらにアツーイ視線を送ってくるのです!熱い!視線が!よく、女性週刊誌などで、「最新水着でビーチの視線はあなたに釘付け」とか言う記事が載ったりしますが、視線が釘付けとはこういうことかとホモ映画館で初めて認識できました。いや、ノンケ君にはこの刺激はきつすぎます。えらいところにきちゃったなと内心不安になりました。

では劇場に入ってみましょう。劇場はミニシアターらしくちょっと手狭で、中は割と混んでいました。しかし、目がなれてくると、座席にはほとんど人が座っていないことに気がつきました。後ろの方では立ち見も出ているのに、なぜ座らないんだろう?しかも、なんだかやたらと出たり入ったりして、落ち着いて映画を見ている人がほとんどいませんでした。

いぶかしく思いながらも席につくと、前の座席の背に広告が出ていて、 「あなたの美しい裸体をフィルムに焼き付けてみませんか。当東梅田ローズでは男優を募集しています」なるほど、観る方と観られる方の距離が近いんだな、さすがホモ映画館、と感心して、さて、映画の方はというと、海辺の松林の中で美青年が(もちろんホモに)レイプされるという内容で、美青年のはいていたパンツがもうありえないほどのビキニパンツだったのはともかくとして、意外に幻想的で美しい映像だったので思ったより嫌悪感がなく、これは意外に楽しめるかもしれないぞと、本格的に映画を鑑賞しようとしたその時!

そう、その時、ほかの席はガラガラなのに、なまずの席の隣にわざわざ男が座りました。ほどなく男は、足を、スクーターに乗るかつてのツッパリ君のように、ほぼ180度に広げてきました。男のモモと、なまずのモモが触れ合います。 き、きもちわるい...しかし、その男の非を責めるのは筋違いというものでしょう。ホモ映画館に興味本意でやってきたノンケの方が悪いのです。そこで、なまずは、そっと、しかし思いっきり、足をすみっこにやって、「ボクホモなんだけど、今日は兄貴と一緒に来てるから、ごめんね」という演技を始めました。具体的には、一緒に来ていた学校の後輩とイチャツキはじめたのです。後輩はタマゲタことでしょう。「なまず先輩、ホモ映画みてその気になっちゃんたんじゃないかな」そんなことあるかい!後輩といちゃつくのも十分気持ちが悪いですが、赤の他人、しかも現役ゲイの方にせまられるのと比べたら、はるかにマシというものです。

しかし、捨て身の演技もなんの意味もなかったことに次の瞬間気がつきました。隣の男は、大胆にも、なまずのモモに ガバ、っと手を置いたのです。あまりのことに全身に鳥肌が立ち、恐怖で体が動かなくなりました。冷たい汗が流れ、脳は凍り付いたようです。男はゆっくりと手をなぜまわします。まるで、体をはいまわるタランチュラのようです。生きた心地がしないとはこのことだ。タランチュラは、次第になまずの肝心な部分へ...つまりチンポをさわられる事態に至り、ようやく頭の中に緊急事態発生のアラームが鳴り響きました。

も、もう、ガマンできない、後輩3名に指示を出し、ほうほうの体でホモ映画館から逃げ出しました。適当に見つけた居酒屋に駆け込み、あわてて生ビールを流し込んで、ようやく体の震えがとまりました。いやあ、恐ろしかった!つまり、東梅田ローズは映画館とは名ばかりで、実は映画鑑賞などそっちのけで、今夜のアニキやらを探しにくる場だったというわけです。

こうして、なまずの東梅田ローズでの映画鑑賞は、ものの30分もかからずに終わってしまいました。なんとも間抜けな結末となったわけですが、ゲイにチンポを触られてみて、一つ分かったことがあります。それは、女性が痴漢に遭うと、こういう気持ちになるんだろうな、ということです。

今回の場合、ホモ映画館に興味本意でノコノコでかけたなまずの方が悪いのは言うまでもなく、チンポをさわってきたホモ男性を責める気持ちも道理も一切ありません。しかし、赤の他人に、いきなりムキダシの性の対象とされる恐怖といったら、そりゃ、体験した者しかわからないでしょう。いや、ホント、タマンないよ。あまりのことに声もでなくなるし、体も動かなくなります。なまずも、この経験をするまでは、痴漢の被害に遭われた女性の気持ちを、本当に理解することはできませんでした(重ねて言いますが、なまずの場合、悪いのはなまずであって、痴漢にあったという話ではないのは言うまでもありません)。「いいじゃねえか痴漢くらい。減るもんじゃなし」とか、「女性専用車両なんて、女を甘やかしているだけだ」などとおっしゃる男性の皆さん、スシ詰めの満員電車でホモにチンポを触られる恐怖を想像してみてください。うまく想像できないのなら、是非一度、東梅田ローズに行かれるか、 思い切ってホモサウナに飛び込んでイイ汗流してみてください。きっと、考え方が変わると思いますよ。

さて、ここまで書いてみて、やっぱり、ゲイの方々に有益な情報となったかどうか、かなり不安の残るところではありますが、これ以上はもうネタがないので、この辺で筆を置かせていただきます。今後、ゲイ関連で新ネタができたら、また記事を書こうとは思いますが、なにしろノンケですからねえ。あまり期待はしないでください。

[]