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新・なまず日記


2005-04-17 [日]

_ [映画]御用牙 かみそり半蔵地獄責め



増村保造
1973年
日本

十手持ちの板見半蔵は正義のためにはお奉行も蹴飛ばすいなせな男。ある日、町娘の変死体を見つけて調べているうちに、由緒正しい尼寺が事件に絡んでいることを知る。女人禁制の尼寺に忍び込んだ半蔵は、尼寺の隠れた素顔をあばくことになり...というお話。

(ネタバレ防止のための改行)






































































なまずの評価 70点

じゃかましい!おれの抜き身の槍(=チンポ)がだまっちゃいねぇぜ!

座頭市にしろ、大宮二等兵にしろ、勝新太郎という人は、この人ならではのキャラを創造するのがすごくうまい人です。勝新のことを、「天才」と言う人もいるけれど、なまずはむしろ、勝新は努力の人だと思う。演じるキャラそれぞれを物凄く研究して役になりきるので、例えば座頭市と大宮二等兵だったら全然違うキャラですが、それぞれ完璧なキャラ立ちを成功させているのです。この点は、「丹波哲郎はなにを演っても丹波だなあ」と言われるのと好対照だと思います。そういう意味では、むしろ丹波の方が、「天才」の称号が相応しいのではないでしょうか。

さて、この映画の板見半蔵というキャラも、座頭市ほど有名ではないが、実に強烈な印象を持っています。とにかく正義感が強すぎるくらい強い人で、「おう!御用のためなら勘定奉行だろうがなんだろうが、おれぁ蹴飛ばして通るんでぃ!」なんて、いつも怒鳴っています。しかも思っていることはズケズケいう性格。町娘の変死体の死因は、堕胎の失敗だということを突き止め、親のところに死体を届けた時、悲しみにくれる両親に向かって、「おめえらがきちんとしてねぇから箱入り娘が男とつきあって、あげくの果てははらんじまったりするんだ」と追求。親父さんが、いえいえ、そんなはずは、うちの娘は男となんてつきあっていませんでした、といったら、「あーわかった。てめぇの娘が色気づいてきやがったんで、ほかの男にやられちゃもったいねぇ。それでてめぇが手ぇだしたんだろ!」そんな無茶な!半蔵さんあんまりです。これじゃ親父さんも可哀想すぎます。

さらに、腕っ節も強いが、チンポっ節も強いという設定。タイトルバックでは、いきなり棒で叩いたり、米俵に突っ込んだりして、下半身の如意棒の鍛錬をしています。大真面目な顔をして、棒でゴッツンゴッツンと...見ると、チンポを置いている台が、ソノ形にへこんでいます!すごい鍛え方だ!

なんでこんな所を鍛えるのかな?と見ていたら、これもすべては御用のため。女の容疑者をとっつかまえては、この鍛えに鍛えたチンポで「極楽責め」をやらかします。網に入れた女を吊るし、下に寝て、しかし下はおっ立てている半蔵におろしたり上げたりして...女はあまりの気持ちよさに「やめないで」と自白してしまうというマンガのような話。と、思ったら、この映画、原作は漫画でしたね。とにかく半蔵は「拷問上手」という触れ込みで、普通に石を抱かせる「地獄責め」の後、この「極楽責め」をやらかすという、アメとムチ(?)で、大概の(女の)容疑者はゲロってしまうということなんだそうですよ。

女に「極楽責め」で自白されることを恐れた黒幕が、半蔵の拷問部屋に乗り込みます。しかし、拷問部屋には、忍者屋敷のようなヘンな仕掛けがたくさん用意してあって、たとえば壁からヤリが生えてきて串刺しになっちゃうとか、こういう、チープなんだけどバカバカしい演出は非常に好ましく、うれしくなっちゃいますね。勝新の隠れた名作と言えるでしょう。

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