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新・なまず日記


2005-04-09 [土]

_ [映画]不良番長 やらずぶったくり



野田幸男
1971年
日本

アジトの新宿を追い出され、漁村へと逃げてきたカポネ団。そこで水銀たれながし工場の不正をかぎつけて、恐喝に打って出るヒロシ(梅宮辰夫)であったが...というお話。

(ネタバレ防止のための改行)






































































なまずの評価 45点

下品なギャグにおなか一杯、ご存知不良番長、今回も無駄にポジティブです。

冒頭、水着のねえちゃんあふれるビーチに現れたカポネ団。久しぶりだ、いこうぜ!、と、主題歌番長シャロックも高らかに、砂浜をバイクで疾走。どうすんのかと思ったら、釣竿で、おねえちゃんのブラやらパンツやらを一本釣り!不良番長、やることはせこいです!衝撃のオープニングの後、本編スタートです。

前半はカポネ団のしょうもないシノギの描写に終始します。吉本芸人がヒロシのアジトを訪れ、サムサムのギャグをかますと、その度にヒロシ(梅宮)が、そうだ!とか、いけるぜ!とかいって、トルコ嬢の引き抜きやら出張ホストやらをおっぱじめますが、いつも失敗ばかり。その最中、不良番長シリーズにはなくてはならない山城新伍扮するゴローちゃんと合流し、しょうもないギャグがさらにヒートアップ!出張ホストを開業したカポネ団、「正義感が強い人」を指名され、それならば、とゴローちゃん(新伍)は何故か月光仮面の格好でモンキー(バイク)で駆けつけると、とんでもなくブサイクな戦争未亡人のババァが出てきて、「ハヒーハヒー」を連発するという。しょうもないなぁ

そのうちにアジトの新宿を追い出され、舞台は漁村へと移ります。そこで水銀たれながし工場の不正をかぎつけて、やらずぶったくりだ!となるのですが、それにしても、この映画の封切り当時は未だ水俣病がホットな話題だったろうに、この公害問題の描き方のノウテンキぶりはどうしたことでしょうか。カポネ団は水銀入り缶詰を食べてしまい、どんな副作用が出るのかと思ったら、 ウンコをもらして終わり!史上最悪の公害問題が単なる下痢で片付けられてしまいました。そりゃ確かにこんな映画に社会的メッセージを求めるのは間違っていますが、それにしても当時はものすごく深刻な問題だったはずの公害が、こんなしょうもないギャグに使われてしまうなんて。昔は大らかというか、無駄なパワーがあった時代だったんだなぁと感心します。

で、水銀を食べて下痢をしたフンドシを海で洗っていたら、海女さんが海からあがってくるのですが、これが オールヌードで股間にだけコンブをつけているという。アハハ、いくら海女さんでもそんなかっこうするか!で、ゴローちゃん(新伍)は海女さんにちょっかいを出して、股間のコンブをはぎとって頭にかぶったりして。この映画、全部がこんなバカなシーンばっかりです。

公害企業を恐喝しようとして、逆に襲撃され、仲間を殺されてしまったカポネ団。ラストはいつもどうりの殴りこみです。無駄に爆発シーンが多いですが、やってることは、 カツオを手裏剣代わりにしてプスプスさしたり、傘を投げたらスポーっと頭にささったりとしょーもないギャグが連発なので、まったく緊張感がありません。仲間はバタバタ死にますが、なぁに、次回作になったらまたみんな元気に登場するので心配ご無用です。

最初から最後までくだらないギャグがたっぷりつまったこの映画、はっきりいって見るだけ無駄ですが、それでも、芸術作品を気取ったクズな映画とか、感動作品を目指したクズ映画とかよりは、最初からクズだとわかっているので、はるかにマシというものではないでしょうか。話の種とかお酒の肴とかにだったら、ぜひどうぞ。

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